マンホーラー宣言(マンホールサミット2017レポート)

2019年7月12日お出かけ

from:スタッフ三浦

外を出歩かない人でない限り、誰もが毎日目にしているであろう、マンホールの蓋。
地下を流れる下水道と、地上をつなぐ縦穴を塞いでいる、あの金属製の丸いやつ、というのはおそらく誰でも知っていることでしょう。

実はこのマンホールの蓋は、各自治体ごとにオリジナルの絵柄がデザインされているんです。
一般的にマンホール蓋のデザインと言えば、以前は市や町のロゴが入っているだけのものが多かったと思います。
僕が小学生の頃に(30年くらい前の話です)、マンホールの蓋の上は安全地帯とか言って、よく分からないルールの鬼ごっこ遊びをしていた頃は、どの蓋も確かそんな感じだったと思います。

白川郷のマンホールで気づく

去年の7月に、ボスと一緒に岐阜県の白川郷へ出かけた時のことです。
合掌造りの古民家をカメラに収めようと、キョロキョロしながら歩いていたところ、ボスから声を掛けられました。

「これ面白いな、白川郷デザインだ」

おお、確かに合掌造りの絵柄がデザインされています。
これ以降、マンホールの蓋をちょっと気にして歩くようになりました。
確かに行った先々でいろんなデザインがありますね、ちょっと面白い。

マンホールサミット

そんなこんなで、ちょっとだけマンホールの蓋が気になり始めていたこの頃。
新聞の地方版ページを開いたら、すぐにある見出しが目に入って来ました。

『マンホールサミット2017開催』

なんすかそれ??

特設サイトでも出来てるんじゃないかと思い、ネットで探してみると、ありましたありました。
集えマンホーラー!的な高めのテンションで、マンホールに対する志の高い人たちを扇動していました。
実はこのマンホールサミットのことを知る前に、マンホールマニアの方のサイトなどを見ていたんです。

僕的には、そのマニアックぶりを知れば知るほど、このイベントへの参加に及び腰だったのですが、入場無料な上に、記念グッズがもらえるということで、行ってみることにしました。
わりと近場ですしね。

寒さに負けないマンホーラー

車で30分くらい走って、会場のウエスタ川越に到着。
ショッピングモールとくっついているので、その駐車場へ車を停めて、会場に向いました。
ここでお昼でも食べれば、駐車料金がタダになります。

大寒波襲来と言われた14日。
雪こそ降らなかったものの、凍てつくような風がびゅうびゅう吹き付けます。
そんな中、広場ではテントを設営した屋台が並んでいました。
おじさんはこんな日に外で食事をするのは無理っす。。。(笑)
ポケットに両手を突っ込み、首をすくめながら会場入口へ歩いていくと、列ができていました。
恐るべしマンホール。
これに並ばないといけないのか。
しかし僕はきちんと列に並ぶ日本人、マジメに最後尾につきました。

ブルブル震えながら順番を待ちます。
すると、この列と関係なしに建物へ入っていく人たちに気づきました。
なんだろう、事前予約でもしてる人たちなのかな、と思いつつ列の行き先を確認すると、これ入場の列じゃない(笑)。

↓これをもらうための列だったのでした。

コースターと缶バッジ、そしてマスコットキャラのクマムシくんの消しゴムをもらいました。
間違えて列に入ってしまったものの、一応並んだ甲斐はありましたね。

下水が上手い

会場に入り、中央の大きな階段を上っていくと、デデーン!

『今日から君もマンホーラー』ここでも力強い筆文字で煽ってくるマンホールサミット。
ちょっと奥へ進んでいくと、小中学生の皆さんの達筆がお目見え。

『下水どう』
『下水道の役割』
『下水道と環境』

いやー、上手いなぁと感心して一通り眺めました。
僕も小学1年から中学1年まで書道教室へ通っていたので、こういうコンクールで賞をもらったことがあったのですが、あの時の自分よりも皆さん本当に上手。
こんなに上手く下水って書くとは、参加者みんなマンホーラーなんでしょうか。

知らない世界は面白い

メインの展示スペースへ入ります。
そしていきなり登場したのが、カラフルなご当地マンホール。

知らない世界は新しい発見だらけで面白いです。
まずこんなにカラフルに塗られたマンホールの蓋は初めて見ましたし、別のスペースで配られていたマンホールカードなるものは、かなりの種類がありました。
これはファンができるわけだわなーと感心しながら見て回りました。

マンホールの蓋っぽい、バーベキュー用の鉄板です。
発想はすごいんだけど、くぼみにきっと油が溜まるんだろうなぁと冷静に笑ってしまったのは、僕がまだ『にわかマンホーラー』だからかもしれません。

マンホール蓋オブジェの物販。
スタンド付きで、リビング、玄関、トイレなどにもマンホール。

マンホールの絵柄のぬり絵コーナー。
マンホーラーペアレンツたちは、マンホーラーチルドレンをここに置いて、自分の趣味に没頭できる仕組みになっているようです。

マンホール作業員の顔ハメ看板。
誰もここで顔をはめて写真を撮っていなかったのが少し寂しいコーナーでしたが、作業員はカッコいいですね。
マンホールの蓋は、重さが40キロもあるそうです。

しかし1つ気になる点が。。。

一瞬モザイクに見えるほどの解像度の低さ(笑)。
一応僕はデジタル画像も扱う仕事をしているので、ちょっと気になってしまいました。
マンホール作業員のカッコよさを前に、そんなことはどうでもいいんですけどね。

この日のレポートが↓のページに掲載されていました。
なななんと、この1日限りのイベントに、3,000人も来場したそうです。

僕が思っていた以上に熱いイベントでした。
マンホールの蓋に最初にイラストデザインを採用した自治体はすごいですね。
きっとここまで盛り上がるとは思っていなかったでしょう。
地域の特色が出ていて、初めて訪れる土地では、どこを見るべきか参考になりかもしれませんね。

おまけ

せっかく川越まで行ったので、観光地をブラブラしてきました。
小江戸川越のシンボル『時の鐘』の耐震工事が、いつの間にか終わっていました。