サントリー白州蒸留所

2019年7月12日お出かけ

from:スタッフ三浦

いきなりアヤシイ男の写真ですみません。
これはたいして酒が飲めない僕が、ウイスキーのテイスティングをしているシーンです。

7月29日、会社のスタッフ男4人で月末に出かける月間行事で、山梨県北杜市白州町にある、サントリーの白州蒸留所へ行ってきました。

工場見学の後に、ウイスキーの解説を聞きながら味や香りの違いを楽しめるという、ウイスキー好きにはたまらないツアーです。

サントリー第二のウイスキー蒸留所

2014年のデータでは、サントリーウイスキーの国内シェアは約60%。
国内トップのウイスキーメーカー、サントリーが、1973年にこの白州に蒸留所を作ったのは、南アルプスの山々をくぐり抜けて来た地下天然水が、ウイスキーの製造に最適だという理由からだそうです。

サントリー敷地内ですが、森のなかに工場を作ったという感じに見えます

山の緑が美しい白州町

この時期もう既に夏休みに入っているので、土曜日ということもあり道路は激混み。
さいたま市にある事務所から出発し、片道4時間かかりました。。。
途中大雨に遭ったりしてメンバーのテンションはかなり低めだったのですが、白州町に入ってから森の空気に癒され、穏やかな気持ちで工場見学をスタートできました。
本当に自然あふれるいい場所です。
逆に言うと、まったく観光地化されていないということです。
途中でお店を見つけて昼食をとってからサントリー工場へ行こうなんて話していたのですが、道沿いにはそんな店がないんです。
食事場所は事前に調べてから出掛けたほうがいいかもしれません。

さて、白州蒸留所に到着。
駐車場に車を停めて、受付で見学ツアーの料金を支払います。
1人1,000円でした。

ここから工場まで少し歩きます。
さすが山の中の工場ですね、敷地が広いです。

てくてく歩いていきます
見学ツアーはここからスタート
集合場所に到着

事前に予約をしておいたのですが、予約した時間の15分前までに来場してくださいとの記載がありました。
というのも、駐車場に車を停め、受付を済ませて、敷地内を歩き、この集合場所に到着するまで15分くらいかかります。
僕らはギリギリでしたので、行ってみたい方は早めに着くようにした方がいいですよ。

見学スタート

さて集合場所へ到着しました。
プロジェクターでは注意事項が表示され、その脇にはウイスキーの樽が置かれています。
中身は入ってないんでしょうけどね。

館内は落ち着いた雰囲気
スタートを待つ3人

上の写真で店長シバタだけは首にかけた紐の色が違います。
これはドライバーはお酒を飲みません、いや飲めませんということで、緑の紐の飲める人から差別、いや区別されています。

ここから先が実際にウイスキーづくりが行われている工場です

また森の中の道を進み、実際にウイスキーづくりが行われている工場に入っていきます。

本当に木々が多い優しい雰囲気の場所です
ウイスキーづくりの工程

シングルモルトウイスキー白州。
このシングルモルトの意味を全く知らずに来てしまいましたが、ここで案内役のお姉さんの解説で初めて知りました。

以下、解説文から引用

「シングル」とは、“一つの蒸留所”を意味します。
つまり、一つの蒸留所のモルトウイスキーだけを混和してつくられたウイスキーのことで、その蒸留所ならではの個性がきわだつ味わいとなります。
南アルプスの山々で磨かれた地下天然水と、豊かな森にあふれる自然の恵みは、白州蒸留所の匠の技でつくられるモルトウイスキー原酒の香りを豊かにしてくれます。
「人と森がつくるウイスキー。」
それがシングルモルトウイスキー白州なのです。

いざ巨大な工場内へ

ここから先、仕込→発酵→蒸溜→貯蔵を行っている工場を見に行きます。
先ほどの製造工程の解説を受けた場所まではエアコンが効いていましたが、この先は空調なしのようです。
ずっと雨が降っていたのでジメジメ感はありましたが、この季節でもさほど暑さは感じませんでした。

仕込みの様子

巨大なタンクのようなものがいきなり登場しました。
これはタンクの上部だけが見えている状態です。
足元は金網になっていて、下を覗くとタンク本体がずっと下まで伸びているのが見えます。
とにかく巨大です。

仕込について引用

モルトウイスキーの原料は、水と大麦。
厳選された二条大麦を発芽・乾燥させ麦芽にします。
その麦芽を細かく砕き、仕込水とともに仕込槽へ。
麦芽中の酵素の働きで、デンプンが糖に分解された後、ゆっくりとろ過し、澄んだ麦汁をつくります。

続いて発酵。

巨大な木のタンクが並んでいます

発酵について引用

ろ過した麦汁を発酵槽に移し、酵母を加えます。
ここで酵母は、麦汁の糖を分解してアルコールと炭酸ガスに変え、ウイスキー特有の香味成分を持つ“もろみ”が作られます。
白州蒸留所では、保湿性に優れた木桶発酵槽にこだわり、蒸留所内に棲みつく乳酸菌などの働きによって、白州ならではの独特の風味を生み出しています。

そして次は蒸溜です。

ここはガラス張りで間近で見ることはできませんでしたが、蒸溜釜が奥まで並んでいます

蒸溜について引用

発酵によって生まれた“もろみ”をポットスチルと呼ばれる蒸溜釜を用いて2度蒸溜(初溜・再溜)することで、アルコール濃度の高い“ニューポット”を生み出します。
サントリーでは、大きさや形状の異なる蒸溜釜を使い分けることで、多彩な味わいのウイスキー原酒を生み出しています。

樽が並ぶ貯蔵庫はものすごく鼻を刺激する

ここまでの工程では、ウイスキーを作るための設備や機械だけを見てきたという感じで、僕を含め見学の皆さんも説明を聞きながら「ふぅーん」と相づちを打つ、という様子でした。
ですがこの次の工程は、貯蔵。
巨大な棚に実際のウイスキーが入った樽が並んだ倉庫です。

貯蔵庫に入っていく参加者たち

貯蔵庫へ入る前に、案内係のお姉さんから注意事項。
「中に入ると非常に華やかな香りがしますので、つらいと感じた場合は遠慮なく外に出ていただいて構いません」
そんなつらくなっちゃう人がウイスキーの工場見学に来ないでしょ、なんて軽い気持ちで足を踏み入れたところ。。。

うおふぅっ!
思わず声が出てしまいました。

これは強烈!!
華やかどころじゃないぜお姉さん。

最初の一杯でウイスキーのストレートをぐいっと飲み干して、息が鼻から抜けた時のあの感じ。
それが呼吸してる間ずっと続いているといったところでしょうか。
ここにいるだけで酔ってしまいそうな気分になります。

さすが案内のお姉さんは慣れているので平然としています
樽が奥まで並んでいます

樽が奥までびっしり並んでいました。
上の写真では天井が意外に低いんじゃないかと見えるかもしれません。
しかしここも工場と同様、床が金網になっていて、下を覗き込むと底が見えないほど貯蔵棚が続いているんです。
ちなみに「WHISKY DISTILLER」のステンシル文字が入っている樽は、見学者向けの飾り樽で、その奥に実際にウイスキーを貯蔵している樽があります。

これが実際に貯蔵している樽

また、この樽で寝かせた年月の違いによる中身の違いも見せてくれます。
樽から滲み出た成分の濃さで、色がずいぶん違います。
長いこと貯蔵していると、どんどん色が濃くなっていきます。

左が数年もの、右が数十年ものだそうです

お楽しみの試飲コーナー

さてさて、最後はお待ちかねのテイスティングです。
目の前には4つのグラスと説明書きがあり、南アルプス天然水の入ったグラス、そしておつまみが少し。

ここにいるのはお酒大好きな皆さんです
テーブルにつくとこんな感じに

最後に白州ウイスキーのストレートと、白州ウイスキーを南アルプス天然水スパークリングで割ったハイボールを楽しめて、これが本当に美味しいんです。
特にハイボール。
もちろん素材がいいから美味しいのは当然なんですが、作り方の指示通りにやってみたら、僕が自宅で作って飲んでいるのとは雲泥の差がありました。。。
すごい、、、こんなに爽やかになるのか。。。

ミントのあるなしがかなり影響大きい気がしますが、この通り忠実にやると感動します。

美味しい白州ウイスキー。
でもそれだけなら、ここまで来なくとも酒屋さんで買って味わえます。
しかし、ここへ来ないと体験できないものがあるんです。
それが、樽に貯蔵する前の段階の「原酒」ってやつです。
木樽の香りと風味が付く前のウイスキーで、ほんのり黄色い液体は、アルコール度数75度もあるそうで、さすがに水で割って飲みました。
これは希少な体験です。

味はと言うと、、、まぁ焼酎ですよね。
でもこんな体験めったにできないので、オススメですよ。

ドライバーは飲んじゃダメです、そんな目で見てもダメです
ドライバーはオールフリーがもらえます

p.s.

お昼を食べる店がないー!と車内で騒いでいたら見つかった、ちょっと古めかしいレトロな雰囲気のレストラン。
サントリーのレストラン「じんぐう」でした。
田舎風とんかつがとても美味しかったです。

p.p.s.
山梨県で作られた製品はこちら。